東京低地と古代大嶋郷ー古代戸籍と考古学の成果からー
型番 978-4-626-01727-7
定価 6,380円(税580円)
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葛飾区郷土と天文の博物館 編

    上製本・カバー装 A5版・395頁  定価(本体5800円+税)


 関東平野の最南端に位置する東京低地の微高地は、古代から住居空間として
利用されてきたことが、最近の発掘調査等の報告からも確認できる。本書は、東京
低地に存在したと推定される古代大嶋郷について、西海道戸籍・美濃戸籍とともに
現存する古代戸籍の一つ正倉院文書の中の「養老五年下総国葛飾郡大嶋郷戸籍」や
発掘調査の成果、文献史料ももとに、アプローチし、現時点における大嶋郷に関す
る研究成果を総括し、さらなる大嶋郷研究の発展に寄与することを意図する。

(内容)序章 
     一 大嶋郷戸籍の解明に向けてーシンポジウムの開催と
             本書の刊行についてー        (熊野正也)
     二 大嶋郷の位置と東京低地             (谷口 榮)
     三 大嶋郷の故地における研究略史          (鈴木直人)
一章 大嶋郷とその周辺
     一 大嶋郷と村落                  (関 和彦)
     二 大嶋郷故地の調査                (谷口 榮)
     三 下総国府と大嶋郷                (駒見和夫)
     四 武蔵国豊島郡と大嶋郷―郡衙造営と周辺集落の展開―(中島広顕)
     五 最近の調査からー正福寺遺跡発見の土師器焼成遺構
                と大嶋郷における土器の製作― (永越信吾)
二章 大嶋郷と古代戸籍
 一 大嶋郷の人々―個人別データベースの分析による
           地域秩序の再検討―           (田中禎昭)
 二 大嶋郷戸籍・個人データ表                (田中禎昭)
 三 古代戸籍研究と大嶋郷戸籍                (荒井秀規)
 四 復原「養老五年下総国葛飾郡大嶋郷戸籍」稿        (荒井秀規)
三章 シンポジウム「古代大嶋郷と戸籍」の記録
一 シンポジウムの開催              シンポジウム実行委員会
 二 全体会議の記録               シンポジウム実行委員会
 三 シンポジウム「古代大嶋郷と戸籍」に参加して       (木下 良)
 四 これからの古代大嶋郷研究                (服部敬史)
終章
 一 東京低地の歴史を探る                  (谷口 榮)
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