不思議の村の子どもたち2
江戸時代の間引きや捨子と社会
樋口政則・著
定価(本体3107円+税)
四六版・上製本・カバー装
江戸時代後半期は少子社会であった。社会とのかかわりを大切にすることが子育ての第一という著者が、捨子や間引きという江戸時代の村の一断面を活写しつつ、古文書の演習書に託して現代保育への期待を語る。前篇で明らかにされた謎が、ここに解かれようとしている。不思議の村の子どもたちは、何を語りかけてくれるのだろうか。
●子を愛すには(18世紀後半『我つえ』にみる親子像)
(1)心学と幼児教育
(2)女房子どもは家来なり
(3)子の愛し方
(4)親の心を
(5)他家に入れば
(6)捨子が減らない
●神の子という思想(19世紀前半・間引きと捨子と少子社会)
(1)間引きと堕胎と
(2)乳幼児へのまなざし
(3)神の子という思想
●不思議の村の子どもたち
少子化のなかの子ども観