奈良朝山岳寺院の研究
型番 948
定価 10,573円(税961円)
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奈良朝山岳寺院の研究
辻日出典・著
定価(本体9612円+税)

長谷山寺・清水山寺など六箇寺をとりあげ、各山岳寺院の伝承・縁起の類を分析・考察し、奈良朝仏教史に占める歴史的意義を解明する。

序・奈良朝山岳寺院の研究史とその問題点

序章・仏教徒の山岳修行と山岳寺院の発生

第一章・比蘇山寺の成立
はじめに
第一節本尊由来伝承
第二節比蘇山寺の創建
第三節奈良朝に於ける山寺的性格の進展
第四節比蘇山寺と吉野山
むすび

第二章・壺坂山寺の成立
はじめに
第一節創建をめぐる古来の諸説
第二節問題の所在
第三節『南法華寺古老伝』の史料的価値
第四節創建年代と開基
第五節弁基と観音造像
第六節草創期の壺坂山寺
第七節壺坂寺縁起の存否に就いて
むすび

第三章・長谷山寺の創建
はじめに
第一節創建をめぐる学説の回顧
第二節創建に関する問題点
第三節千仏多宝塔銅板に就いて
第四節長谷山寺の創建
第五節銅板の制作年代
むすび

第四章・「泊瀬の上の山寺」考ー草創期長谷山寺の性格ー
はじめに
第一節古文献にみる草創期の呼称
第二節「泊瀬の上の山寺」の性格
第三節定額寺化と質的転換
第四節後世に於ける山寺的性格の継承
むすび

第五章・長谷寺縁起考ー古縁起の系統と新縁起の形成ー
はじめに
第一節学説の回顧
第二節最古の長谷寺縁起
第三節古縁起の系統
第四節長谷寺縁起にみる二系統
第五節『諸寺縁起集』所収「長谷寺縁起」と
伝管公筆『長谷寺縁起』
第六節『長谷寺密奏記』及び『長谷寺縁起絵』その他
第七節室町期に於ける長谷寺縁起
第八節長谷寺に於ける縁起再編成の背景
むすび

第六章・子嶋山寺の成立
はじめに
第一節創建をめぐる諸説と問題点
第二節子嶋山寺の創建
第三節子嶋山寺の所在地
第四節桙削寺との関係
第五節草創期の子嶋山寺
第六節子嶋山寺の終焉
むすび

第七章・報恩法師行状考−報恩伝承の位置づけを中心として−
はじめに
第一節報恩伝承の諸系統
第二節生誕と出家
第三節奈良に於ける報恩
第四節吉野入山
第五節備前系伝承に就いて
第六節子嶋山寺創建以後
第七節報恩伝承の成立
むすび

第八章・室生山寺の成立
はじめに
第一節室生の地形
第二節「室生」という地名に就いて
第三節水神の信仰から竜穴信仰へ
第四節創建をめぐる学説の回顧と問題点
第五節室生山寺の創建
第六節賢●の宗教的活動と室生山寺
第七節修円の宗教的活動と室生山寺
第八章室生山に於ける雨乞と室生山寺
むすび

第九章・清水山寺の成立
はじめに
第一節創建をめぐる古来の諸説
第二節問題の所存
第三節倭漢系諸氏族と桧前地方
第四節大丹穂山と大仁保神
第五節坂上氏と桧前地方
第六節清水山寺の創建
第七節子嶋山寺の分流としての清水山寺
むすび

第十章・清水山寺草創期伝承考−諸伝説の分析と系統的位置づけ−
はじめに
第一節草創伝承の主流
第二節異系統の草創伝承
第三節諸伝承の比較検討
第四節清水山寺創建問題の観点から
第五節諸伝説の系統的位置づけ
むすび

第十一章・清水山寺縁起考−寺院史的立場より−
はじめに
第一節清水山寺縁起に関する学説の回顧
第二節各種清水山寺縁起の検討
第三節清水縁起の系統
むすび

終章・奈良朝山岳寺院の歴史的意義
文献目録(年表)−研究史資料として−
あとがき
索引
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