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中世の音・近世の音〜鐘の音の結ぶ世界〜
中世の音・近世の音〜鐘の音の結ぶ世界〜
型番
70800
定価
3,960円(税360円)
販売価格
3,960円(税360円)
購入数
冊
中世の音・近世の音〜鐘の音の結ぶ世界〜
笹本正治・著
定価(本体3600円+税)
並製・カバー装(オンデマンド)
256頁
この童謡に秘められた音の世界を探ることから本書は始まる。中世では、誓いごとや裁判などで鐘の音が重要な役割を果たした。鐘の音は、あの世とこの世とを結びつける効力を持つものと信じられ、また鐘を鋳造する鋳物師も神々の世界に属する自然物を人間の世界で有用なものに変えてくという、二つの世界を結び付けうる特別の能力を持つ職人と信じられた。それが、近世になると村々に飛躍的に梵鐘が増え、鐘の音は人間生活を時間的に区分する信号に変化してくる。本書は、これら日本人の音に対する意識の歴史的変化、特に鐘の音に対する社会的意識の変化を追求したものである。
★目次★
1.これまでの研究2.誓いの鐘をめぐって3.他界から来た鐘4.鐘の音の効果5.無間の鐘6.音を出す器具と音の役割7.神仏の出現と音8.夜の世界9.鋳物師に対する意識10.神隠しと鉦や太鼓11.軍器としての鐘や太鼓12.時の鐘13.寺の増加と山のお寺14.鋳物師の増加15.近世の危急を告げる音16.娯楽としての音楽