古代山岳信仰遺跡の研究
型番 429
定価 12,815円(税1,165円)
販売価格 12,815円(税1,165円)
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大和久震平・著
定価(本体11,650円+税)

日光男体山山頂遺跡を中心に全国的な主な信仰の山との比較検討により、男体山山頂遺跡成立の歴史的背景を考察する。

序章
第一部・山頂遺跡の大要
1日光山地の山頂遺跡
第一章日光山地の位置と地形
第一節日光山地の地理的位置/第二節日光山地の地形と地質
第二章山頂遺跡の分布と概要
第一節山頂遺跡の分布
第二節山頂遺跡の概要(1)男体山頂遺跡(2)女峰山頂遺跡(3)小真名子山頂遺跡(4)大真名子山頂遺跡(5)太郎山頂遺跡
第三章日光山地のその他の山
第一節山頂遺跡存在の可能性ある山(1)日光白根(2)山王帽子山(3)黒檜岳
第二節山頂遺跡存在のなき山
第四章山頂遺跡の年代と性格
第一節出土遺物の年代と組み合わせ(1)男体山頂遺跡(2)女峰山・小真名子山・大真名子山・太郎山頂遺跡
第二節山頂遺跡の性格(1)遺跡の立地と形態(2)出土遺跡の対比と奉賽品の変化

2各地の信仰の山と山頂遺跡
第一章調査を実施した山の概要
第二章東日本の信仰の山
第一節東北地方
(1)鳥海山[秋田・山形](2)羽黒山[山形](3)月山[山形](4)湯殿山[山形](5)信夫山[福島]
第二節関東地方
(1)八溝山[茨城・福島・栃木](2)筑波山[茨城](3)加波山[茨城](4)那須岳[栃木・福島](5)谷川岳[群馬・新潟](6)武尊山[群馬](7)赤城山[群馬](8)榛名山[群馬](9)草津白根山[群馬・長野](10)両神山[埼玉](11)三峰山[埼玉](12)武州御嶽山[東京](13)八菅山[神奈川](14)相模大山[神奈川](15)箱根駒ケ岳[神奈川]

第三節中部地方(1)富士山・経ケ岳[山梨・静岡](2)白山平[山梨](3)伊豆山・日金山・岩戸山[静岡](4)剣岳[富山](5)白山[石川・福井・岐阜]

第三章西日本の信仰の山
第一節近畿・中国地方
(1)息吹山[滋賀](2)飯道山[滋賀](3)笠置山[京都](4)山上ケ岳[奈良](5)弥山[奈良](6)葛城山・金剛山[奈良・大阪](7)新宮千穂ケ峰[和歌山](8)那智山[和歌山](9)朝熊山[三重](10)三徳山[鳥取](11)大山[鳥取](12)烏ケ山[鳥取]

第二節四国・九州地方
(1)楢原山[愛媛](2)石鎚山[愛媛](3)剣山[徳島](4)横倉山[高知](5)宝満山[福岡](6)英彦山[福岡](7)求菩提山[福岡](8)土器山[佐賀]

第四章山頂遺跡の分類
第一節遺跡の立地と形態
第二節男体山頂遺跡の抽出と遺跡の成立年代
第二部男体山頂遺跡成立に関する考察
第一章山頂遺跡と日光修験道
第一節修験道における山岳の意義と入峰修行
第二節日光修験道と入峰修行
(1)日光の歴史(2)日光修験道の成立と展開(3)三峰五禅頂と禅頂行
第三節入峰修行と山頂遺跡
(1)峰行・遺跡と神体山(2)峰行の検討と四季の峰の成立過程
第二章男体山頂遺跡成立の歴史的意義
第一節男体山開山の史料
(1)勝道に関する史料(2)「二荒山碑」の内容(3)「二荒山碑」にみる勝道の生涯と日光山地の景観(4)「二荒山碑」真偽の検討−1,偽撰説2,正撰説[神護寺本「二荒山碑」の検討伊博士の実在性空海と下野国赤城山の開山](5)勝道に関する史料の対比

第二節男体山頂遺跡と蝦夷問題
(1)勝道登頂の意味するもの(2)国境の意識[1,東国と下野国の位置2,下野国と筑紫国の類似性(戒壇の設置六所宝塔の造立宝満山と男体山の山頂遺跡)](3)蝦夷問題の生起と展開[1,勝道の年譜と蝦夷問題の経過2,蝦夷と蝦夷地3,陸奥国と出羽国](4)蝦夷地の経営と征討-六期区分とその概要(5)第4期(延暦期)の内容

第三章山岳信仰遺跡の課題
第一節遺跡群の把握(1)日光山地の山頂遺跡(2)立山山地の洞窟遺跡
第二節遺跡と遺物の再検討(1)遺跡(2)遺物
第三節一山の遺跡の綜合調査
注(第一部第二部)
図版あとがき英文要約
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